主の奉献
2月2日。祝日。年間の主日に優先して祝われます。
主の奉献の祝日は、イエスが生まれて40日後に、律法に従い、幼子イエスが両親に連れられてはじめてエルサレムに行き、神殿で神にささげられたことを記念します。
この祝日は、エルサレムでは5世紀に、ローマでは7世紀に祝われるようになりました。10世紀に西方典礼では、この祝日は「マリアの清めの祝日」として祝われてきました。1960年の典礼刷新で、東方教会の伝統にそって再び「主の奉献の祝日」となりました。
この日は、また「世界奉献生活の日」でもあります。共に祈りましょう。
第1朗読では、「マラキ書」が読まれます。「マラキ書」は、イスラエルが独立を失った捕囚(ほしゅう)以後の時代、紀元前5世紀の初頭に書かれました。エルサレム神殿完成後のエズラとネヘミヤの時代に、宗教儀礼の清浄化と律法遵守をイスラエルの民に訴えた言葉が「マラキ書」です。
神殿再建がもたらした興奮も消え、失望が民の心をむしばんでいた時に、預言者マラキが、祭司をはじめ民の心を神に立ち返らせようとして語った言葉が書かれています。民の不信に対する神からの答えは、「見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。」です。神が「使者」を送って、神のために「道を備えさせる」のです。救いの日の訪れは近く、神殿を浄める方が来ると、マラキは約束するのです。その日、使者の来る日は、「誰が身を支えうるか。…誰が耐えうるか」という試練の日になります。マラキが、主が突如来られる日について、切迫した調子で語っているのに心がとまります。
この契約の使者とは、だれでしょう。 民の待望に神が最終的に答えられるのは、キリストご自身をとおしてなのです。
選択として読むことのできるヘブライ人への手紙は、手紙というよりも、かなり発展した原始教会の中で、キリスト教に改宗したヘブライ人にあてた説教、または神学論文と言われる書です。
ヘブライ人への手紙の冒頭には、あいさつはなく、「神は、かつて預言者たちによって、多くの形で、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました」とはじまります。著者は、私たちの受けた啓示は旧約時代とつながっているものであると同時に、御子イエスによる啓示が 完全な啓示であることを示しています。
私たち人間が、恐れることはなんでしょうか。 天災、事故、貧乏、権力、火災…などいろいろあるでしょうが、その中で一番恐れられているのは、死ではないでしょうか。だれでも死の恐れから解放されたいと願います。この日朗読する箇所は、人間の根本的な願いに答えて、罪と死を滅ぼすために来られたキリストのみなぎる力が述べられています。
この日の福音の冒頭は、幼子イエスを連れたヨセフとマリアが、エルサレムに上京した事、しかもこの上京は、主の律法を満たすためであることが書かれています。イスラエルでは、律法により男の子を出産した女性は40日目に清めの式を行うことになっていました。また、人も家畜も初子はすべて神のもので、神に奉献することになっていました。このためにヨセフとマリアは、律法の規定を守り、清めの期間が終わると、初子をささげるためにエルサレムに行き、神殿で不思議な出会い、シメオンと、アンナとの出会いをしたのです。シメオンは神の救い(イエス)を腕に抱いて、まず神をほめたたえて歌い(29-32節)、そして両親を祝福して歌い(34-35節)ます。
シメオンが抱いたイエスは、「異邦人を照らす啓示の光」ですが、だれでも悟れるわけではありません。この光に背を向ける人にとってイエスは「反対を受けるしるし」、滅びの原因なのです。イエスの誕生によって開始された「今」こそ、私たち一人ひとりにとって決断の時なのです。
この日の福音は、またイエスを受け入れるイスラエルの共同体がはじめて登場しています。それは、主の律法を守って幼子をささげるヨセフとマリアを受け入れる共同体です。その出会いは神殿の中で、賛美をとおして行われます。
「教会の祈り」の寝る前の祈りでは、このシメオンが歌った祈りを祈ります。救いを待ち望んだ者が受けた恵み(イエス)の喜びを表現した祈り、神との交わりの祈りです。これはまた、アンナの祈りでもあったのです。
Sendai Catholic Diocese Newsletter
「4→6・45通信」は、「国道4号線沿い(内陸部)から国道45号線沿い(岩手~宮城沿岸部)、6号線沿い(福島県沿岸部)への支援」という意味が込められています。
2013年5月から2016年8月まで、月に一度発行しておりました。
仙台司教区内にある小教区の配置図と
地区別に小教区の詳細をご紹介します。
小教区は現在工事中です。
順次掲載してまいりますが、しばらくお待ちください。
福島デスクは福島県内での支援活動の調整や情報発信、地域諸団体との連携のため、2012年12月に設立され、2017年4月に活動を休止しました。その間に発行したニュースレターをご覧いただけます。
◎2024.3.2
◎2024.2.19
◎2024.2.14
◎2024.01.15
◎2024.01.10 能登地震に関する案内・報告
◎2023.11.15
◎2023.10.25
◎愛のあかし元和の大殉教400年記念第1回シンポジウム
◎仙台教区報No.250
◎2023年教区新地区・司祭派遣のお知らせ
◎「教会現勢調査票」について
◎新型コロナ感染症第7波に伴う教区の対応について
◎エドガル司教コロナ感染症、感染について
◎釜石教会70周年記念はがきについて
◎平和を求める祈り
◎法務大臣宛司教要請文:日本を故郷と思っている子供たちとその家族を追い出さないでください
◎在留特別許可嘆願署名キャンペーン
◎第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のための祈り(邦訳とEnglish)
◎訃報ケベック外国宣教会司祭ボリュー神父・ベルニエ神父
◎2022年「世界広報の日」教皇メッセージ(2022.04.08)
◎ガクタン・エドガル被選司教司教叙階式・着座式ミサ 動画配信のご案内(2022.03.01)
「ニュースレター」として親しまれた本紙も、最終号を皆様にお届けする時を迎えました。3.11のあの混乱の中で、第1号を出したのは、2011年4月30日でした。第1号は「ありがとう。届いています」と皆様からの献金と支援物資が届けられていることをまず、感謝していますが、これは、10年間ずっと続いてきたことでした。ボランティアとして、支援者として、ベースでの奉仕活動をとおして、全国の教会の皆様が被災地に目を注ぎ、いつも温かく支えてくださったおかげで、最終号・145号まで続けることができました。仙台教区サポートセンターは3月31日で閉鎖されますが、各ベースでの支援活動は続きます。これからも、皆様のこれまで以上の支えが必要かもしれません。最後にもう一度、本紙の読者の皆様に心よりの感謝を申しあげます。ありがとうございました。
2月の典礼 2月2日(日) 主の奉献 2月9日(日) 年間第5主日 2月16日(日) 年間第6主日 2月23日(日) 年間第7主日
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